最終更新日:2016年11月5日

一般社団法人妙高青年会議所 2016年度副理事長所感

筆頭副理事長 中田 貴規

 
 太平洋戦争終戦時、焦土と化した日本の中で生き残った先人が祖国復興のために身を粉にし、血と汗と涙を流しながら努力を積み重ねてきた賜物とも言うべき「奇跡の復興」。現在、日本は世界でも有数の経済大国に登りつめました。今ではありとあらゆるモノが手に入り、治安は保たれ、優れた社会インフラの上で生活ができる、まさに豊かな社会が実現していると言えるはずですが、実態面において現在我々を取り巻く閉塞感は一体どこからやってくるのでしょうか。今なお膨らみ続ける累積債務、崩れゆく年金制度、増え続ける非正規雇用割合など、日本国内にはこれら以外にも大きな問題が山積しており、国民一人ひとりがその将来に対し、明るい希望を持てなくなっているのがその原因として考えられます。また、個人主義が尊重される現代において、人々は社会生活のあらゆる面で選択の幅が広がり、自由なライフスタイルを手に入れましたが、決して失ってはならない日本人の根底にあるべき気高き精神性、つまり農耕民族としての集団生活をルーツとする協調性や互助精神、集団規範を遵守する誠実さといったものは、徐々に薄れつつあるのではないでしょうか。混沌とした世の中であっても国民一人ひとりが気高き精神性を継承しつつ、旧態依然から脱却した新しい観点からの取り組みが今必要であると感じます。その主役は紛れもなく青年世代であり、今後の日本の将来は青年世代にかかっているといっても過言ではありません。
 「青年会議所しかない時代から青年会議所もある時代」と言われるようになってから久しいですが、この混沌とした世の中で青年会議所の在り方が問われている今だからこそ、先人が思い描いた明るい豊かな日本を取り戻すべく、あらゆる問題に果敢に立ち向かい、その存在意義を示していかなければなりません。それは各地域においてもまた然り、真剣に日本の未来を考えるならば、まずは自分たちの地域をより良くするところから始めることが重要だと考えます。我々の活動エリアである妙高地域においても、全国的な問題となっている少子高齢化や人口減少が急速に進行しており、そこから生じる様々な弊害、例えば就業人口の減少による地域産業の停滞や、税収入の減少による行政サービスの低下などは今後益々顕著となり、このまま何もしなければ地域は疲弊していくばかりです。更に言えば、この青年会議所という組織自体を存続させていくことすら難しくなっていくのではないでしょうか。しかし、目の前は暗くともまずは動き、状況を好転させるべく努力することが大切です。たとえほんの僅かな変化しか見出せなかったとしても、その小さな一滴がやがて大河となることを信じて。それが私達青年会議所メンバーの使命なのですから。
 一般社団法人妙高青年会議所は、昨年創立40周年を迎えることができました。創立からこれまでの歴史を紡いでこられた先輩諸氏や、長きに渡り支え続けていただいている関係諸団体及び地域の皆様に感謝しつつ、本年度は岡山理事長が掲げるスローガンの下、我々は青年らしく、また失敗を恐れることなく、積極的に前に出て運動を展開していかなければなりません。地域からより必要とされる組織を目指して。
 本年度、筆頭副理事長を仰せつかり、総務委員会及び会員交流委員会を担当させていただきます。両委員会共にその役割を考えれば、組織内外においての責任は重大であります。二つの委員会を担当する副理事長として自分自身今まで積み上げてきた経験を生かし、それぞれの委員会に対して的確な助言を与えることで正しい方向へと導き、掲げた委員会目的を確実に達成させます。また、筆頭副理事長として各副理事長を統率し、組織運営が円滑に行われるようあらゆる面で調整を図ってまいります。以上、自身の職務を全うすることにより、岡山理事長を全力でお支えし、愛する妙高地域発展のために尽力することをお誓い申し上げ、私の所感といたします。


副理事長 田村 英幸

 
 我々、(一社)妙高青年会議所が活動エリアとする妙高地域は霊峰妙高山のすそ野に広がる雄大な自然に育まれ、四季折々の美しい景観やバラエティーに富んだ温泉、豊かな山の幸に恵まれ、一年を通して魅力の尽きない地域です。その環境の中で育まれた文化や歴史も特有のものと言っていいでしょう。また昨年度においては、全国で32番目の国立公園となる妙高戸隠連山国立公園が誕生し、併せて北陸新幹線の開業に伴い首都圏から約2時間、関西からは約4時間でのアクセスが可能となるなど交通の利便性が向上したことにより、更なる地域活性の可能性に期待が持てます。しかし、同時に少子化や若者の他地域への流出を要因とする人口減少に伴う地域活力の低下が懸念されるところです。これを払拭するためにも将来を担う人材の確保や就業の機会の創出、持続可能な地域社会の形成など取り組むべき課題は多くあり、我々は確りと明るい豊かな社会の創造と実現を見据え、地域に対しての帰属意識や当事者意識の醸成を図るための能動的な運動を今後も展開していかなければなりません。多くの可能性と課題が混在している妙高地域ですが、その発展や課題解決のために必要となる帰属意識や当事者意識が地域に暮らす人の中で低下している感は否めません。それは、地域に対する関心や興味の無さが背景にあるからだと考えます。身近にあるが故に当たり前となり、その魅力や価値を見いだせていない人がいるように感じてなりません。しかし、その地域の魅力や価値は地域内のみならず、地域外の人からみた場合にも生まれるものであり、両者の交流の中からこの地域に対する新たな気付きや価値を見いだせる可能性も含んでいることを我々は考えなくてはなりません。その気付きや地域を愛する心の育成がこれからの地域活性に必要であること、そしてその鍵は地域外の人々の手にも握られていることを強く意識して我々は事業を構築していく必要があるのです。
 最後に本年度、副理事長と地域愛育成委員会の担当という任を拝命するにあたり、岡山理事長の掲げる「前へ!~青年らしく行動し、故郷(まち)の原動力(ちから)となれ~」の想いの一翼を担い、活動することをお誓い申し上げ私の所感といたします。
 


副理事長 中田 浩太郎

 
 かつて地域活性の起爆剤として期待され全国各地で誘致合戦や整備がなされてきた新幹線をはじめとする高速交通網も、近年では多様化した価値観や旅行形態の中で、地域人口や資本の流出、観光客の素通り化を加速させる諸刃の剣となる傾向が目立っています。昨年度、北陸新幹線上越妙高駅が開業し高速交通網の整備が整った妙高地域もまた例外なくそのような懸念を抱え、出生数低下も相まって若者減少の歯止めは利かず、今後更なる地域経済縮小の加速化が予想されています。地域人口の減少、その中でも経済活動の中心を担う若者の減少は地域経済や内需の萎縮に留まらず、地域の活力低下にもつながります。まちづくり、ひとづくりの根幹となる地域活力の低下は、地域を疲弊させる最も危険な要因であり、青年会議所活動のみならず、地域の発展、活性化への最大の障壁となる喫緊の問題であると考えます。
 このように地域特有の現状を念頭に妙高地域の発展を模索するとき、私たち一般社団法人妙高青年会議所の役割は、地域の現状とニーズを的確に把握し地域の特性に即した事業展開であるのではないでしょうか。
 人口減少が続く一方で、妙高地域では観光を主とした交流人口の増加や流入がみられます。毎年多くの観光客が観光地妙高に訪れ、特にスノーシーズンの外国人観光客は昨年度30,000人泊を数え、年々増加傾向にあり更なる誘客に期待が寄せられています。
 観光地の賑わいは、当該地域への経済効果だけでなく、活気や活力をもたらします。活気や活力は地域活性の原動力であり、観光が地域経済の柱のひとつとなっている妙高地域にとって観光に軸足をおいた交流人口の増加や流入は、地域の抱える諸問題を解決に導く糸口になると考えます。
 また、観光による交流人口の増加や流入だけでなく、私たち一般社団法人妙高青年会議所自身がRINX−4をはじめ、近隣LOMや周辺地域との連携の中で様々な視点や価値観による気づきや、互いの足りない部分を補完し合い、互いの地域価値を認め共有し、相乗効果や新たな地域価値の創造を継続的に続けることが、活気あふれる地域の醸成へとつながり、ひいては妙高地域の発展や活性化に寄与すると信じます。
 結びに、本年度は、岡山理事長をお支えする副理事長のひとりとしてLOMとメンバーの鎹となり円滑なLOM運営の一端を担い岡山理事長の掲げるスローガンを実践すべく行動することをお誓い申し上げ、私の所感といたします。


副理事長 望月 広伸

 
 私たちは今を生きる者の一人ひとりとして、未来のために何を成し、何を遺していけるのでしょうか。
青年会議所はその主たる目的として明るい豊かな社会の創造と実現を目指し、まちづくり、ひとづくり事業を発足当初より展開してまいりました。これらは時代が変化しようとも変わることのない志によって支えられ、長きに渡り脈々と受け継がれています。戦後、日本は先達の苦労と努力のもと目覚ましい発展を遂げ、現在の私たちはその恩恵を授かり不自由ない暮らしをしています。もはや私たちは物質面の豊かさは得られたと言ってもよいでしょう。しかし、近年では日本だけでなく世界中で大量消費社会の渦に飲み込まれ、物質的な豊かさを過剰に求めるあまり消費と労働を繰り返し、心の豊かさを得るための大切な時間を失っていくという連鎖に囚われ、何が人間にとって本当の豊かさなのか分からなくなっている気がしてなりません。人と人との繋がりやふれあいの中でこそ、それは得られると私は考えます。当然のことながら、青年会議所の目指してきた明るい豊かな社会とは、物質面の豊かさのみではなく、精神面の豊かさも含まれるのです。現代社会における未来への言い知れぬ不安感や他者への関心の希薄化などはまさに、心の貧困によるところが大きいのではないでしょうか。
 なかでも、子どもにおいてはその重要性は論をまちません。子どもは社会を映す鏡にして、大人を映す鏡です。現在の子どもたちの置かれている環境は私たち大人が作り上げてきたものです。まず、大人たちはこの事実をはっきりと認識しなければなりません。この混沌とした時代の中では、子どもはもちろん大人であっても未来をはっきりと見通すことは難しいでしょう。しかし、大人は子どもたちに人間の尊厳、日本人としての誇り、それぞれの地域に生を受けた喜びと感謝を、愛情をもって伝えていかなければなりません。私たち大人が成長し、前に進むことで子どもたちもより成長し、必ず変わるはずです。
 子どもはこの地域のみならず、未来の希望です。幸いにして私たちの暮らす妙高地域は大切な幼少期において貴重な日々を過ごすに値する土壌があります。私たち青年会議所メンバーは後世によりよい社会を遺していく義務がある責任世代の一員として、この希望の種を確実に未来に繋げ、その花を大きく咲かせなければなりません。そのために、日本人の根底にある気高き精神性を今一度再認識し、青年らしく溢れる情熱と柔軟な発想を持って積極的に行動していく必要があります。そして世代を超え、家庭や学校だけでなく地域全体で子どもたちとともに成長することができたならば、更なる明るい豊かな社会の実現への歩みになることと確信いたします。
 本年度、副理事長を務めさせていただくとともに、青少年育成委員会の担当という大任を拝命することとなりました。岡山理事長の掲げるスローガンと所信のもと、先輩諸氏の育んでこられた想いを継承し、多くの同志と41年目の新しい一歩を踏み出せることに感謝しつつ、今この時を大切に心に刻みながら邁進していくことをお誓い申し上げ、私の所感といたします。 


専務理事 小林 隆浩

 
 我々、一般社団法人妙高青年会議所は、創立以来地域の皆様のご理解とご協力のもと、先輩諸氏の築かれた歴史と想いを受け継ぎ「明るい豊かな社会」の実現を目指し永きに渡り活動してまいりました。本年度41年目の新たな一歩を踏み出すにあたり、我々青年会議所が地域から恒久的に必要とされる存在であるためには、どのようなことが求められているのでしょうか。それは、周りの環境が目まぐるしく変化するこの混沌とした世の中でも、私たち青年会議所メンバー一人ひとりが、地域の問題点を改善していくという強い信念を持ち問題解決に向け能動的に行動する姿勢だと考えます。そして、常に覚悟と気概を持ち青年会議所運動を展開することで、組織はより強く大きな存在となり更に困難な問題解決に取り組めると、私は信じます。 
 岡山理事長は、所信の中で「私たちは青年です。自分を信じ、自分の信念を貫き、義理と人情を忘れず、一人ひとりが責任をもって行動していきましょう」と私たちメンバーへ向け、道を示してくれています。我々、(一社)妙高青年会議所は、代々その義理と人情の精神を重んじています。組織の結束力を更に高めていくためにも、私たちメンバーはこの良き精神を学ばなければなりません。そのためには、自分の職務や役割以外にも気を配り、思いやりと助け合いの心を持つこと。個ではなく、皆が同じ組織のかけがえのない仲間であることを強く意識し、皆で切磋琢磨する環境が大切だと考えます。その環境を整えるべく専務理事として、組織全体が効率よく効果的な活動が行える様に、委員会やメンバーへの迅速な情報提供と情報共有の強化を行うのは勿論、メンバー一人ひとりへ気を配り積極的に関わりを持つことで、会員相互の協力体制を構築し組織の活性化を図ります。また、組織の窓口として日本、地区、ブロック、各地青年会議所、関係協力団体と、今まで以上の信頼関係を築けるよう、精一杯渉外役を務めます。
 最後になりますが、専務理事という重要な役職を担当させていただくことに感謝の想いを忘れず岡山理事長をお支えします。そして故郷(まち)の原動力(ちから)となる組織を目指し、全身全霊をかけて専務理事の職責を全うすることをお誓い申し上げ、私の所感といたします。